1.はじめに
2022年8月12日~8月15日に行われた公式大会「ピカチュウ対戦チュウ!」について頑張って考察、対戦したので記事に残そうと思います。読んで頂けると嬉しいです。
2.ルール
ピチュー、ピカチュウ、原種ライチュウorアローラライチュウの3匹を使用するシングルバトルである。原種ライチュウを使うかアローラライチュウを使うかは選択。ダイマックスあり。
3.考察、構築経緯
まず、ピカチュウ、原種ライチュウに抜群をつける技が「あなをほる」というラグのある技のみであることから、相手のダイマックスを枯らしてしまえば甘える+身代わり瞑想アローラライチュウで詰ませることが出来るのではないか?と考え使用することにした。
上記の型のアローラライチュウは基本的にダイマックスを切る型ではない。となるとピチューは火力も耐久も低いことから、ピカチュウにダイマックスを切る展開が多くなると考えられる。ここで問題に思ったのが、ダイマックスをこらえる持ちのピチューに枯らされた後にピカチュウorライチュウの後発ダイマで押し切られる展開である。相手がこの立ち回りをしてきたときにディスアドにならないようにしたい。あれこれ考えた結果、ピチューにダイスチルを当ててBを上げれば相手の物理ピカチュウ、ライチュウのダイマックスを願い事で回復しつつ枯らすことが出来るのではないか、あなをほるはラグがあるのでうまくいけばそのまま突破されずに詰ませられるのではないかと考えてHBダイスチルピカチュウを採用した。
ピチューは火力が非常に低いポケモンである。そのため、ピカチュウやライチュウに身代わりを張られて起点にされるのではないかと考えた。それを防ぐために身代わりを貫通してAを下げることが出来る「仲良くする」を採用したピチューを使用することにした。
4.構築紹介
アローラライチュウ@食べ残し
特性:サーフテール
性格:臆病
努力値:76-×-180-0-0-252
調整意図:H 16n+1 身代わりが残飯込みで5回置ける
S 最低でも同速勝負に持ち込むため最速
B 残り
技構成:サイコショック/甘える/瞑想/身代わり
詰ませポケモン。基本的には以下の3つの立ち回りをした。
①初手に出して身代わりを置き相手が初手ダイマするかを見る。
②ピチューで起点(エレキフィールド、仲良くするによるAダウン、光の壁)を作った後に積む。
③相手がピチューを出して来たら後投げして身代わりを置き起点にする。
特に瞑想アローラライチュウミラーの場合、先に瞑想を積まれると3縦されてしまうので特に大会序盤は①の立ち回りを取ることが多かった。しかし、大会終盤になるにつれて初手ダイマをされることが減ったとともに、アローラライチュウが穴を掘るを搭載している両刀型であることがほとんどだったのでほとんど②の立ち回りをしていた。身代わりを置いて積んでいくその姿はジガルデのようだった。おそらくこのルールでのテンプレの型の1つであり、とても強かった。
ピカチュウ@進化の輝石
特性:避雷針
性格:腕白
努力値:188-4-244-×-4-68
調整意図:HB なるべく高く
S -1最速ライチュウ抜き
A,D 余り
技構成:穴を掘る/電光石火/アイアンテール/願い事
めちゃ固いHBピカチュウ。このルールにおいては、いかにピチューで相手のダイマックスを枯らすかということが勝率に関わっていると考えられるが、このピカチュウはピチューに対してダイスチルを撃つことでその動きを相手にされてもディスアドにならないことが強かった。(相手のピカチュウ、ライチュウが特殊型、両刀型の場合は除く。) 2回ダイスチルを撃つとダイマックスをしていない状態でもライチュウと電気玉を持っていないピカチュウのダイアースが願い事で受かる。ダイマックスで数的有利を取った後、TODで勝利したときは感動した。ちなみに、帽子をかぶった個体やキョダイマックス個体は進化の輝石が適用されないので通常個体である。
ピチュー@気合の襷
特性:避雷針
性格:陽気
努力値:4-252-0-×-0-252
調整意図:S ミラー意識、遅いピカチュウを抜ける可能性を考慮して最速
じたばたを入れていた時と同じ調整を使用していたためASになってます。
技構成:エレキフィールド/堪える/仲良くする/光の壁
起点作成兼ダイマックス枯らし要員。技構成はアローラライチュウ、原種ライチュウの対面での同速勝負を回避するための「エレキフィールド」、ダイマ枯らしの「堪える」、起点作成の「仲良くする」と「光の壁」とした。ピチューで攻撃してもどうしようもないダメージしか与えられないのでノーウェポンにした。仲良くするはあまり知名度が高くない技だが(自分もこのルールを考察するまで知らなかった)、身代わりを貫通して相手のAを下げることが出来るという特長を持っている。それによって身代わりを置いてピチューを起点にしようとする相手の立ち回りを咎めることが出来る。(物理型に限る。) これが甘えるとの差別化点である。また、身代わりを貫通してAを下げることが出来る技になきごえがあるが、仲良くするはなきごえと異なり必中であるため、(いないと思っていたし実際に当たらなかったが)影分身のケアになっているという点で仲良くするのほうを採用した。(あと技エフェクトが可愛い。)
5.選出、立ち回り
①先発
対アローラライチュウの場合この選出をすることが多かった。(大会序盤) 相手がアローラライチュウから入ってきたら瞑想を積む。ピカチュウから入ってきたら身代わりを置き相手の選択を見る。相手がダイマックスしてきたらピチューに引いて枯らす。大会終盤になるにつれてダイアースを持っているアローラライチュウとばかり当たったので初手瞑想という動きが通用しなくなり終盤はほとんどこの選出はしなかった。
②先発
初手ダイマピカチュウで荒らしつつダイスチルorダイアースで要塞化する。そのまま願い事でTODする。もしピカチュウが突破されたらピチューで起点を作りアローラライチュウで詰める。ほとんどこの選出をした。
6.重かったピチュー
・アンコール持ち
身代わりや甘えるで技を固定され、ピカチュウやライチュウに悪だくみをされるのが本当に厳しかった。
7.重かったピカチュウ
・両刀ピカチュウ
悪だくみダイアタックで全員持ってかれる。アローラライチュウで瞑想を積もうとしても穴を掘る媒体のダイアースで突破されてしまう。おそらく構築単位で無理だった。
8.重かったライチュウ
・両刀ライチュウ(原種もアローラも)
両刀ピカチュウと同様の理由で厳しかった。
9.結果
25勝11敗 最高最終80位 レート1704
10.感想、反省
今回、初めて公式大会にしっかりと取り組みました。その結果として目標であった最終2桁という結果を残すことが出来て嬉しいです。しかし、ここまで読んで頂けると分かる通り物理型に対してはしっかり対策したため安定して勝てた一方、特殊型、両刀型に対しては処理ルートが不明瞭であるためなすすべなく負けた試合も何試合かありました。これは自分の考察不足であると同時に、上位の方々との構築力、プレイングの差を感じました。また、事前に開催されていた仲間大会にもほとんど潜っていないという準備不足も反省しています。あと、これはランクバトルにも共通することなのですが、自分は潜り続ける体力とメンタルが無くて数戦でやめてしまうことが多いです。今回もこの悪い癖のせいで試合数を上限の45戦まで消化できませんでした。しかし、休憩を挟んだとはいえ最終日の21時から9時まで潜ったことで少しこの癖を克服できたような気がします。また面白そうなルールの公式大会が開催されたら今回以上に準備をして臨みたいです。